オーディション写真 コラム
新人デビュー編 :

まず、オーディション写真の合否の判定は、それを見た時の第一印象でほぼ決定されると言えます。審査員は膨大な書類を前に頭を悩ませている時間などとうていありません。したがって、審査の対象となる物の素質を一瞬の判断で見抜かなければなりません。しかし、一瞬であるからこそ、そのオーディション写真には相当な勢いで迫ってくるものが必要になって来ます。当な勢いで迫って来るものとは?それは単なる可愛い笑顔や整った容姿ではありません。そんな単純なもので、瞬時に審査員の心を動かす事は出来ないでしょう。それは、その人を取り巻く質の高い環境から生まれる豊かな個性や、ひいては今までの人生そのものを彷彿とさせるような魅力的なオーラがオーディショ写真から覗いていなければなりません。審査する側は、もうすでに磨き上げられた宝石を探しているのでは決して無く、原石のままの、むしろ純朴ではあるけれど、そこに秀でた何かをひたすら求めているわけで、それは、決してルックスなどではありません。よく、フォトスタジオでのオーディション写真撮影で、外見には自身が無く、、内面なら自身があります、と言う人がいますが、これは少し矛盾した理屈の様に思えるのですが・・・。実は内面が外見を作るのであって、内面と外見は分離できるものではありません。具体的に言うと、例えば、痩せなければいけない事は分かっているのに、どうしても痩せる事が出来ないとします。実際に事務所側から、2ヶ月で5キロ体重を落とすことなどを条件に挙げられることはよく有ることで、それが全く出来ないとなると、たちまち不合格になってしまいます。合格したいにも関わらず、努力さえすれば、何とか結果が出せる事をみじんの努力もしない、と言うのは意志の弱さ、すなわち内面に問題が有ると言うことになり、その内面は、体重だけで無く、姿勢の悪さや、消極的な表情など、どこか外見にも結びついてしまいます。他にも様々な例のひとつとして、日々の生活はどうでしょう。駅で電車を待っている時、友達と待ち合わせをしている時、常に背中を丸めて携帯電話に夢中になっていませんか?挙句の果てにオーディション会場ですら何の迷いもなくメール打ちに興じていたりするのではないでしょうか。大規模なオーディションになればなるほど、楽屋裏のようすまで観察している事が多く、審査は、もうそこから始まっていると言えます。その人の笑い方、人と話すときのしぐさ、ドアの開け閉めに至るまで、審査する側は見逃してはいません。オーディション写真においても全く同じで、日ごろの生活態度や人となり、その人を取り巻くあらゆる環境によって、フォトスタジオでの撮影に影響を及ぼし、当然オーディション写真に写し出される表情も全く変わって来ると言えるでしょう。だからと言って急にあらゆる態度を改めてフォトスタジオでの撮影に臨むわけにも行かないでしょう。そこで、まず携帯電話に釘付けになっている時間があるのなら、一冊の本を読みましょう。内容をよく理解し、そこに書かれている言葉に、文章に、感銘を受けましょう。そして、尊敬する人や将来、こんな人に成りたいと思うひとの言動やしぐさ、そして、日々の生活に到るまで、徹底的に研究してみるのもいいでしょう。環境による人間の順応性と言うものを甘く見てはいけません。右も左も分からない女優やモデルの卵たちが、先輩女優や先輩モデルの仕事ぶりを見ていて、見る見るうちに成長し、見事に輝き出す姿を何度、目の当たりにしたか分かりません。華やかな表舞台だけ見てあこがれるのでは無く、その影で成されている限りない努力の存在を知ることは、何よりも人間を成長させるものであると感じます。上辺だけの体裁では無く、全ては日々の生活から始めなければならないのです。今からでも決して遅くはありません。自分自身の内面を磨く事に全力投球です。そうすることによって、あなたの内面はどんどん豊かになり、そして、それが外見の輝くような美しさにもつながるのです。審査員全員を釘付けにする一枚のオーディション写真をフォトスタジオのスタッフと作り上げるために、夢を現実ものとするために、誠心誠意、半端でない努力をしてみるのもいいのではないでしょうか。